代謝は筋肉量だけじゃなく、姿勢にも左右される話

「代謝=筋肉量」だと思っていたら、姿勢によって同じ筋肉でも使われ方が変わると知りました。体の土台と代謝の、意外なつながりのしくみです。

ユウ
この記事を書いた人
ユウ#体のしくみ

なぜ冷える・こる・ゆがむのか。体のしくみからやさしく解き明かします

体組成計の数字が変わらないのに、体感が違う謎

私は月に一度、体組成計で筋肉量と基礎代謝の推定値を記録しています。ここ数か月、数字自体はほとんど変わっていないのに、日によって体が軽く感じる日と、やたら重だるい日があることに気づきました。食事も運動量も似たようなものなのに、この差は何だろうと気になって調べてみたのです。

そこで出会ったのが「姿勢によって、同じ筋肉量でも使われ方が変わる」という考え方でした。筋肉の量そのものは急には増えませんが、日々の姿勢によって、その筋肉がどれだけ働いているかは変わってくると言われています。

代謝を支えているのは「量」より「使われ方」

基礎代謝の多くは筋肉によるエネルギー消費が占めているとされます。ただし、筋肉は「あるだけ」で消費されるわけではなく、姿勢を保つために働いてはじめて使われるものです。猫背で骨盤が後ろに倒れた姿勢だと、本来お腹や背中で支えるはずの体重を、机や椅子の背もたれに預けてしまいがちになります。すると、筋肉は「ついているのに、あまり働いていない」状態になりやすいのです。

逆に、骨盤が立って背骨が自然なS字を描いている姿勢では、体幹まわりの筋肉が重力に対して細かく働き続けます。これは特別な運動をしているわけではなく、ただ座っている、ただ立っているだけの時間にも起こっていることです。同じ「座っている1時間」でも、姿勢によって筋肉の使われ方に差が出ると考えられています。

骨盤という「土台」が姿勢を決めている

姿勢の話をするとき、つい背中や首の角度に注目しがちですが、そもそもの土台になっているのは骨盤の傾きです。骨盤が後ろに倒れていると、その上に乗っている背骨も自然と丸まりやすくなり、結果として猫背になります。逆に骨盤が立っていると、背骨も積み木のように無理なく積み上がり、筋肉が余計な力みなしに姿勢を支えやすくなると言われています。

つまり「姿勢を正そう」と胸だけを張っても長続きしにくいのは、そもそもの土台である骨盤の傾きが変わっていないからかもしれません。土台が整っていないところに上物だけ整えようとすると、どこかに無理が出てしまう。家の建て付けと似ている気がします。

特別な運動より先に、座り方から

ここで大切なのは、「姿勢を良くすれば代謝が上がる」と単純に言い切れるものではない、ということです。代謝には睡眠や食事、自律神経の状態などさまざまな要因が関わっていて、姿勢はそのうちの一つに過ぎません。ただ、日常の大半を占める「座っている時間」「立っている時間」の質が、体の使われ方に関わっているというのは、知っておいて損はない視点だと思います。

私自身、体組成計の数字だけを追いかけるのをやめて、椅子に座るときに骨盤を軽く立てることを意識するようになりました。夕方の重だるさが出る日が、以前より減った気がしています。感じ方には個人差があると思いますが。あくまで個人の感想の範囲ですが、記録アプリに残した体調メモを見返すと、その変化はなんとなく数字にも表れているように感じます。

代謝を筋肉量という一つの数字だけで見るのではなく、その筋肉がどう使われているかという視点を持つこと。それが、日々の姿勢と体の土台に目を向ける、小さなきっかけになるのではないでしょうか。

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※この記事は情報提供を目的とした編集部員の体験・見解です。紹介している商品は医薬品ではなく、特定の症状の診断・治療・予防を目的としたものではありません。体調に不安のある方や治療中の方は、医師など専門家にご相談ください。

Little Good Days 編集部
サチミホレイコタクヤユウコハル

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