肩こりの原因は肩じゃない、という話

肩をもんでも楽にならないのはなぜか。しくみをたどると、肩こりの土台は肩よりもっと下にあるようです。

ユウ
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ユウ#体のしくみ

なぜ冷える・こる・ゆがむのか。体のしくみからやさしく解き明かします

肩をもんでも、また同じ場所がこる

マッサージ店で肩をほぐしてもらった帰り道は軽いのに、数日経つとまた同じ場所が重くなる。そんな経験がある方は多いのではないでしょうか。私自身、肩こりがつらいときほど肩ばかり触っていました。でも、しくみを調べていくと、肩こりの多くは「肩の筋肉が悪さをしている」というより、「肩の筋肉ばかりが働かされている」状態に近いようです。

肩は、本来そんなに頑張る場所じゃない

肩や首まわりには、僧帽筋という広い筋肉があります。ここは本来、腕を支えたり動かしたりする補助役で、姿勢そのものを支える主役ではないと言われています。姿勢を支える主役は、背骨に近いところにあるインナーマッスルや、骨盤まわりの筋肉です。ところが猫背気味になって頭が前に出ると、頭の重さ(成人でボウリングの球ひとつ分ほどと言われています)を支えるために、本来なら休んでいいはずの僧帽筋が、常時働き続けることになります。

つまり肩がこるのは、肩が弱いからではなく、「土台」であるはずの背骨や骨盤が仕事を肩に回してしまっている状態、と考えるとしっくりきます。

骨盤が前後に傾くと、肩まで連動する

骨盤が後ろに傾いていわゆる「腰が丸まった姿勢」になると、そのままでは頭が支えられないので、背中が丸まり、頭だけを前に出してバランスを取ろうとします。これが先ほどの「頭が前に出た姿勢」の正体です。逆に骨盤が前に傾きすぎている場合も、反り腰になって肩甲骨まわりが引っ張られ、同じように肩や首に負担がかかりやすいと言われています。

骨盤の傾きひとつで、遠く離れた肩の状態まで変わってしまう。体はパーツごとに独立しているのではなく、土台から順につながっているのだと実感します。

自律神経も、地味に関わっている

筋肉のこわばりには、緊張したときに優位になる交感神経という体のスイッチも関わっていると言われています。デスクワークで同じ姿勢が続き、しかも締め切りなどで気を張っていると、筋肉は物理的にも、神経の緊張という意味でも、二重に固まりやすい状態になります。休憩中に肩を大きく回したり、深呼吸を一度挟んだりするだけで、力の抜け方が違うと感じる方もいるようです。

今日からできる、小さな確認

特別な道具がなくても、立った姿勢を横から鏡や写真で確認してみると、耳・肩・骨盤の位置が一直線に近いか、頭だけ前に出ていないかがわかります。最近はウェアラブル端末や姿勢を記録するアプリで、猫背気味の時間を数値やグラフで振り返れるものもあり、感覚だけに頼らず客観的に見られるのも心強いところです。

肩を揉むこと自体は悪くありませんが、それと同時に、椅子に座るときに骨盤を軽く立てる意識を持つ、1時間に一度だけ肩甲骨を寄せてみるなど、土台の方にも目を向けてみると、こりの戻り方が少し違ってくるかもしれません。体はつながっているからこそ、遠回りに見える場所へのケアが、実は近道になっていることがあるようです。

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※この記事は情報提供を目的とした編集部員の体験・見解です。紹介している商品は医薬品ではなく、特定の症状の診断・治療・予防を目的としたものではありません。体調に不安のある方や通院中の方は、医師など専門家にご相談ください。

Little Good Days 編集部
サチミホレイコタクヤユウコハル

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