7時間も寝たのに体が重い朝、ありませんか。眠りの「深さ」と体の冷え・緊張の関係を、私自身のここ数年の変化から整理してみました。
50〜60代・親世代の視点で、冷えや巡り・姿勢の変化とのつきあい方を考えます
7時間寝ても起きられない、という不思議
去年あたりから、夜11時に布団に入って朝6時に起きても、体がずっしり重い日が増えたんですよね。時間だけ見れば7時間もあるのに、なんだか寝た気がしない。最初は「歳のせいかな」で片づけていたんですけど、同世代の友人に話したら「うちもそう、むしろ夜中に何度も目が覚める」と言うので、これは私だけの話じゃないんだなと思い直しました。
睡眠は時間の長さだけでなく、深さのほうも大事だと聞いたことがあります。眠りには浅い時間帯と深い時間帯が波のように繰り返されていて、深いところにきちんと落ちられているかどうかで、朝の目覚め方がずいぶん変わってくるらしいんです。同じ7時間でも、浅いところをうろうろしている7時間と、ちゃんと深く沈める7時間とでは、体感がまったく違う。これを知ってから、自分の朝のだるさが「時間不足」ではなく「深さ不足」だったのかもしれないと考えるようになりました。
冷えと緊張が、眠りの深さにブレーキをかける
母の世代からよく聞かされていたのが「体が冷えてると眠りが浅くなるよ」という話。当時は根拠のない迷信のように思っていたんですが、自分がこの歳になってみると、あながち的外れでもない気がしています。
人の体は、眠りに入るタイミングで手足の先から熱を逃がして、体の内側の温度をすっと下げる仕組みになっていると言われています。これがうまくいくと深い眠りに入りやすいそうなんですが、手足が冷えて血の巡りが滞っていると、この熱の放出がスムーズにいかず、結果的に寝つきが悪くなったり、眠りが浅いまま朝を迎えたりすることがあるようです。私の場合、靴下を履いたまま寝ていた時期があって、それが逆に熱を閉じ込めてしまっていたのかもしれないと、今になって思います。
もうひとつ気になっているのが、体の緊張です。日中ずっとパソコンに向かっていたり、家事で前かがみの姿勢が続いたりすると、肩まわりや背中がこわばったまま夜を迎えることが多いんですよね。体がこわばっていると交感神経が優位なまま、つまり「まだ活動モード」のスイッチが入りっぱなしで布団に入ることになってしまう。本来なら夜は副交感神経に切り替わってリラックスするはずが、そのスイッチがうまく入らないまま眠りに落ちてしまうと、眠りそのものが浅くなりやすいと言われています。冷えと緊張、この二つが重なると、時間はあっても質の伴わない睡眠になりやすいというのは、私自身の体感としても納得できるところです。
寝る前のひと工夫、私が試してみたこと
そこで最近やっているのが、寝る1時間くらい前から「体をゆるめる時間」を意識的に作ることです。特別なことではなく、湯船に少し長めにつかる、首や肩を軽く回す、それくらいのことなんですけど、これをやる日とやらない日とでは、翌朝の重だるさが違う気がしています。
友人の一人は、寝る前に足首だけ蒸しタオルで温めていると言っていました。足先が冷えていると眠りに入りにくいという話を聞いて試してみたら、寝つきまでの時間が短くなった感覚があったそうです。あくまで彼女の感想ですが、私も真似してみたところ、布団の中で足がすぐに温まる感じがして、これは悪くないなと思いました。
あと意外と効いたのが、姿勢の見直しです。長年、前かがみで縮こまった姿勢のまま一日を過ごしていたことに気づいて、寝る前に骨盤まわりを軽く伸ばすストレッチを取り入れてみたんです。骨盤が傾いたまま固まっていると、その上に乗っている背骨や肩まわりにも余計な負担がかかって、体がこわばりやすくなると聞いたことがあります。骨盤は体の土台と言われるだけあって、ここが整っているかどうかで、寝る前の体の緊張具合も変わってくるように感じています。
朝の重さは、体からのちょっとしたサイン
朝すっきり起きられないというのは、気合いや根性の問題ではなく、体の内側で起きていることの結果なんだろうなと、最近はそう考えるようになりました。冷え、緊張、姿勢の崩れ、そういったものが積み重なって、眠りの深さに影響しているのかもしれない。逆に言えば、寝る前のちょっとした工夫で、その積み重ねを少しずつほどいていける余地もあるということなんですよね。
もちろん個人差はありますし、これをやれば必ず朝がすっきりする、というわけではありません。ただ、時間はしっかり確保しているのに朝が重いと感じている方は、「量」だけでなく「深さ」や、その手前にある冷えや体の緊張にも目を向けてみると、何か気づきがあるかもしれません。私自身、この視点を持ってから、寝る前の過ごし方が少し変わりました。今夜はどんな体の状態で布団に入るか、ちょっと意識してみようかなと思っています。
※この記事は情報提供を目的とした編集部員の体験・見解です。紹介している商品は医薬品ではなく、特定の症状の診断・治療・予防を目的としたものではありません。体調に不安のある方や治療中の方は、医師など専門家にご相談ください。
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