湯たんぽの温度、毎回適当だったと知った夜

湯たんぽにお湯を入れるとき、なんとなく沸騰したてを注いでいませんか。実はそこに、心地よさを分ける小さなコツがある気がしています。

コハル
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コハル#暮らしを少し上質に

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沸騰したてを入れて、朝までに冷え切る

去年の冬、湯たんぽを使い始めたころの話です。やかんでお湯を沸かして、ぐらぐらの状態のままプラスチック製の湯たんぽに注いでいました。熱いお湯ほどあたたかさが長持ちする、と思い込んでいたんです。でも実際は、布団に入って数時間もすると、足元がすっかりぬるくなっていることが多くて。むしろ寝苦しくて布団から出してしまう夜もあったくらいで、なんだか損をしている気分でした。

ある晩、湯たんぽの説明書きをあらためて読んでみたら、「熱湯ではなく、少し冷ましたお湯を」と書いてあるんです。え、そうなの?と思いながら次の夜は少し待ってから注いでみました。すると不思議なもので、朝までのあたたかさの持続時間が違う気がしたんです。もちろん体感なので個人差はあると思いますが、少なくとも私にとっては「熱ければ熱いほどいい」は思い込みだったようです。

温度が高すぎると、かえって早く冷める理由

調べてみると、入れていいお湯の温度は素材によって違うようです。いま家庭で使われているものはプラスチック製が多くて、これは製品ごとに上限が決まっているので、説明書きを確かめるのが確実です。ゴム製は熱に弱く、60〜80度くらいまでとされているものが多いようでした。熱すぎるお湯を入れると、最初の温度が高い分だけ外気との温度差が大きくなり、それだけ熱が逃げるスピードも速くなる、という理屈のようです。言われてみれば当たり前のようで、恥ずかしながら今まで考えたことがありませんでした。

それに、熱湯をそのまま入れるのは湯たんぽ本体にとってもあまり優しくないようで、本体が劣化しやすくなるという話も見かけました。長く使いたい道具だからこそ、扱い方はちゃんと知っておいたほうがよさそうです。台所道具でも同じですが、道具は雑に扱うと機嫌を損ねますよね。ちょうどいい距離感で付き合うのが、結局いちばん長続きする気がしています。

「ちょうどいい」を確かめる、寝る前の小さな儀式

それからは、やかんでお湯を沸かしたあと、少し置いてから湯たんぽに注ぐようにしています。目安は、お湯を入れたやかんの湯気が少し落ち着くくらい。厳密に温度計を使っているわけではなく、手をかざしてみて「熱いけど触れる」くらいの感覚を頼りにしています。この、ちょっと待つ数分間が、地味に好きな時間になりました。台所の灯りの下でぼんやり湯気を眺めながら、今日一日のことを振り返るような、そんな数分間なんです。

湯たんぽは、タオルや専用カバーで包んでから使うといい、とよく書かれています。直接肌に触れると熱すぎたり、低温やけどが起こることがありますし、包むことで熱の伝わり方も穏やかになるようです。足元に置くか、お腹のあたりに抱えるか、それも好みで選べばいいですよね。正解はひとつじゃなくて、自分の心地よさを探っていく過程そのものが、案外楽しかったりします。

気負わず、今夜からできること

湯たんぽなんて昔からある道具ですから、今さら使い方を見直すなんて大げさかもしれません。でも、ちょっとした注ぎ方ひとつで、朝までのあたたかさの感じ方が変わるとしたら、知っておいて損はない気がします。寒い季節、布団に入る前のこの小さな手間を、面倒だと思うか、ちょっとした儀式だと思うかで、冬の夜の過ごし方は変わってくるのかもしれません。

今夜、湯たんぽを使う予定がある方は、いつもより少しだけお湯を冷ましてから注いでみてほしいです。それだけで、明日の朝の目覚めがちょっと違って感じられるかもしれません。

※この記事は情報提供を目的とした編集部員の体験・見解です。紹介している商品は医薬品ではなく、特定の症状の診断・治療・予防を目的としたものではありません。体調に不安のある方や通院中の方は、医師など専門家にご相談ください。

Little Good Days 編集部
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