実家に泊まった夜、隣で寝ていた母の寝返りの音に気づきました。調べてみたら、思っていたのと逆のことが起きていたようです。
50〜60代・親世代の視点で、冷えや巡り・姿勢の変化とのつきあい方を考えます
実家の布団で気づいたこと
先月、実家に泊まった夜のことなんですよね。母と並んで布団を敷いて寝たんですが、夜中に何度も「ゴソッ、ゴソッ」という音で目が覚めてしまって。見ると母が寝返りを打っているんです。一度や二度じゃなくて、気づくたびに体の向きが変わっている。朝、「お母さん、昨日すごく寝返り打ってたね」と言ったら、「あら、そう? 自分じゃ分からないのよね」と笑っていました。
私自身も、若い頃とは寝返りの感じが変わった気がしています。同世代の友人に聞くと「朝起きたら、寝たときと同じ向きのまま体がこわばっている」という人もいて、どうも私たちの世代は、寝返りまわりで何かが変わってくるようなんです。
増えたのではなく、打ちにくくなっていた
調べてみて、まず意外だったことがあります。年齢を重ねると、寝返りの回数はむしろ減っていくと言われているんです。寝返りは全身を使う大きな動きなので、筋力が落ちたり、関節の動く範囲が狭くなったりすると、打つこと自体が難しくなっていくのだそうです。
では、あの夜の母は何だったのか。ひとつは、年齢とともに眠りが浅くなり、夜中に目が覚める回数が増えること。目が覚めたときに体を動かすので、周りからは「よく動いている」ように見えます。もうひとつは、打ちにくくなったぶん、一回の動きが大きくなること。すっと向きを変えられないので「よいしょ」と体ごと動かすことになり、音も大きくなります。
回数が増えたのではなく、一回が目立つようになっていた。そう考えると、あの「ゴソッ、ゴソッ」の正体に説明がつく気がしました。
ちなみに寝返りそのものは、体にとって必要な動きです。同じ姿勢が続くと体の一部に圧がかかり続けるので、それを分散させて血の巡りを滞らせないための、自然な調整だと言われています。減りすぎるのも困る、ということなんですね。
打ちにくくなる理由のひとつが、骨盤まわりや股関節の硬さだと言われています。ここが動きにくいと、体をねじる動きに余計な力が要る。大きく「えいっ」と体を持ち上げるような寝返りになり、そのたびに眠りが浅くなる、という見方もあるようです。母の夜が落ち着かなかったのも、このあたりが関係しているのかもしれません。
姿勢の土台と寝返りのしやすさ
骨盤って、立っているときだけでなく、横になっているときの体の軸にも関わっていると言われています。骨盤が左右どちらかに傾いた状態で固まっていると、寝返りのときに体をねじる動きがスムーズにいかず、余計な力みが出やすいという話を聞いたことがあります。日中の姿勢の癖が、夜の眠りの質にまでつながっているとしたら、ちょっと不思議な感じもしますが、納得できる部分もあるんです。
私自身、台所に立つときに利き足に重心をかける癖があるのですが、それを意識して直すようにしてから、朝起きたときに体がこわばっている感覚が減った気がしています。これはあくまで私の体感なので、個人差はあると思いますが。
寝返りを責めずに、環境を整える
母には「寝返りが多いのが悪いんじゃなくて、体が調整してくれてるんだよ」と伝えました。そのうえで、布団の硬さやかけ布団の重さを少し見直してみることにしたんです。重すぎる布団は寝返りの邪魔になりますし、逆に柔らかすぎるマットレスも体が沈み込んで動きにくくなると言われています。
あとは、寝る前に軽く股関節や腰まわりを動かしておくのも良いという話も聞きました。難しいストレッチじゃなくて、布団の上であぐらをかいて腰をゆっくり左右にひねるくらいで十分なんだそうです。母にもやってもらったら、「なんだか体が軽い気がする」と言っていました。
寝返りは体からのメッセージ
寝返りの音や回数を気にするより、「今日は体がこわばっていたのかな」「日中、同じ姿勢が多かったかな」と、自分の体を振り返るきっかけにする。そんなふうに捉え方を変えてみると、夜中に目が覚めても、少し違った気持ちで受け止められる気がしています。母と並んで眠った夜は、改めて自分の体とも向き合う時間になりました。
※この記事は情報提供を目的とした編集部員の体験・見解です。紹介している商品は医薬品ではなく、特定の症状の診断・治療・予防を目的としたものではありません。体調に不安のある方や通院中の方は、医師など専門家にご相談ください。
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