寝室の照明、母が「暗すぎる」と言った夜

実家に泊まった夜、寝室の照明を落としたら母に「暗すぎて怖い」と言われました。世代で違う「ちょうどいい暗さ」について考えた話です。

レイコ
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レイコ#50代からの体

50〜60代・親世代の視点で、冷えや巡り・姿勢の変化とのつきあい方を考えます

先月、実家に泊まったときのことなんですよね。私は自分の家では寝る前に照明を豆電球くらいまで落とす習慣があって、実家でも同じように天井の明かりをカチッと暗いほうに切り替えたんです。そうしたら隣の布団から母が「なんでそんな暗くするの、怖いじゃない」って。

びっくりしました。母の寝室、いつも見ていた蛍光灯の明るさそのままで寝ていたみたいなんです。私からすると煌々としすぎていて、逆にこっちが落ち着かないくらい。同じ布団の並びで、こんなに感覚が違うのかと、その夜はしばらく天井を見ながら考えごとをしてしまいました。

「日本の寝室は明るすぎる」らしい

この話、以前どこかで読んだ記憶があって調べ直したんです。筑波大学の柳沢正史教授が、日本の寝室の照明は海外に比べて明るい傾向があると指摘されていました。夜、部屋の明かりをしっかりつけたまま眠る習慣が根づいている家、意外と多いのかもしれないですよね。母の世代だと、真っ暗は不用心・不安、という感覚が強いのかなとも思います。

体のしくみで言うと、光の量や色は自律神経の切り替えに関わっていると言われています。日中は交感神経が優位でしゃきっと活動し、夜になるにつれて副交感神経に切り替わっていくのが自然な流れなんだそうです。その切り替えのタイミングで、明るい光を浴び続けていると体が「まだ昼間モード」だと勘違いしてしまう、という理屈らしいんです。

スマホより、まず天井の照明

寝る前というと「スマホのブルーライトが良くない」という話をよく聞きます。でも最近の研究では、スマホの画面そのものの光量は小さいうえ、夜になると暖色の画面に自動で切り替わる機能もついているので、光の影響はそこまで大きくないという見方も出てきているそうです。それより問題なのは、見ている中身のほう。次々おすすめが流れてくる動画や、コメントを打ち込むようなやりとりは、脳を起こす方向に働くと言われています。逆に、風景をぼんやり眺めているだけのような受け身の動画は、そこまで負担にならないという話も聞きました。

そう考えると、スマホを無理に手放すより先に、まず天井の照明を落とすほうが手っ取り早いのかなと感じています。うちの実家のように蛍光灯が煌々とついたままだと、スマホをどうこうする以前の話なんですよね。

同世代の友人にも聞いてみた

この話を同世代の友人にしたら、「うちも同じ」と笑っていました。彼女のお母さんも、豆電球すら怖がって、廊下の電気までつけたまま寝るタイプだそうです。年齢を重ねると、暗さへの不安が増す方もいれば、逆に眩しさに敏感になる方もいて、感じ方は本当に人それぞれだなと思います。

私自身、40代の半ばを過ぎたあたりから、以前は平気だった照明の眩しさが急にこたえるようになりました。夜、コンビニの明るさにくらっとすることが増えたのもその頃からです。体の感じ方は年々変わっていくものなんだなと、こういう小さな場面でしみじみ気づかされます。

無理に真っ暗にしなくていい

だからといって、母に「真っ暗にしなさい」と押しつける気にはなれませんでした。不安な気持ちのほうが眠りの邪魔になるなら、本末転倒ですものね。代わりに、天井の主照明だけ消して、枕元に小さな灯りをひとつ置くという形で落ち着きました。真っ暗は怖いけれど、煌々とした明るさよりは体がふっとゆるむ、ちょうどいい間くらいの明るさだったみたいです。

眠りのための工夫って、正解がひとつじゃないんですよね。自分にとっての「ちょうどいい暗さ」を、家族の分まで一緒に探してみる。そんな夜も悪くないなと思っています。

※この記事は情報提供を目的とした編集部員の体験・見解です。紹介している商品は医薬品ではなく、特定の症状の診断・治療・予防を目的としたものではありません。体調に不安のある方や通院中の方は、医師など専門家にご相談ください。

Little Good Days 編集部
サチミホレイコタクヤユウコハル

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