授乳が落ち着いて卒業したはずのクッション。でも体だけが夜中に「あの体勢」を探していた気がした、私の実体験です。
産後・子育て世代の目線で、休めない毎日でもできる体のいたわり方を届けます
授乳クッションがなくなった夜、なぜか眠りが浅かった
息子の授乳が終わって、あんなにお世話になった授乳クッションを片付けた日。やっと自分の時間が戻ってくると思ったのに、その夜からしばらく、なぜか夜中に目が覚めることが増えました。最初は「卒乳で気が張っているのかな」くらいに思っていたのですが、よく考えると体のほうが変化についていけていなかったのかもしれない、と今は思います。
授乳期間中、私は毎回クッションに寄りかかるようにして、少し斜めの姿勢で赤ちゃんを抱えていました。腰も骨盤もその角度に慣れてしまっていたのだと思います。クッションがなくなって、いざ普通に横になろうとすると、体がどこかしっくりこない。「休んでいるのに休めていない」ような、妙な感覚がありました。
前かがみの姿勢は、寝ている間もクセになる
産後の体は、授乳や抱っこでとにかく前かがみになる時間が長いですよね。赤ちゃんを覗き込む角度、抱っこ紐で下を向く角度、授乳クッションにもたれる角度。私は自分では気づかないうちに、骨盤が後ろに倒れて背中が丸まった姿勢が「普通」になっていたようです。
体は日中のクセを、夜になってもすぐには手放してくれないと言われています。日中ずっと前かがみで過ごしていると、骨盤まわりの筋肉や背骨を支える筋肉が、その姿勢のまま固まりやすくなるのだとか。そうなると、いざ布団の中で仰向けになっても、体のどこかに力が入ったままだったり、逆にどこかが浮いたような感覚が残ったりすることがあるそうです。私の場合はまさに、横になっても腰のあたりが落ち着かず、無意識に寝返りを繰り返していたように思います。
そしてこの「体の緊張が抜けきらない状態」は、自律神経にもゆるやかに関わっていると言われています。日中ずっと気を張って過ごしていると交感神経が優位なまま夜を迎えやすく、本来なら眠りに向けて優位になってほしい副交感神経への切り替えが、ゆっくりになってしまうこともあるようです。「気持ちは疲れているのに、体はまだ起きている」みたいな夜、産後によくありました。
私が試した、「体の角度をリセットする」ちいさな工夫
そんな夜が続いたとき、助産師さんに相談してみたら「授乳中の姿勢のクセは、しばらく残る人も多いですよ」と教えてもらいました。それで、寝る前に体の角度をいったんリセットするような、簡単な習慣を試すようになりました。
やったことは本当に小さなことばかりです。
まず、布団に入る前に数分だけ、仰向けで両膝を立てて左右にゆっくり倒す動きをしていました。授乳期はずっと前かがみだった骨盤まわりを、一度ゆるめてあげるようなイメージです。次に、抱っこや授乳で丸まりがちだった背中を、壁に軽くもたれて伸ばす時間を作りました。「今日も一日、よく頑張ったね」と自分の体に声をかけるような感覚で、1分もかからない時間です。
それから、日中の抱っこや授乳の姿勢そのものにも少し意識を向けるようになりました。骨盤が後ろに倒れたまま長時間過ごすと、それだけ夜のリセットも大変になる気がしたからです。土台になる骨盤が整っているかどうかで、日中の姿勢の乱れ方も変わってくると言われていて、私は骨盤ベルトを日中だけ使うようにしていました。ずっと締め上げるようなものではなく、正しく締めることで骨盤を支えてくれるようなタイプのものを選んだのですが、これがあるとないとでは、夜に感じる体の「置き所のなさ」が違うように感じました。あくまで私の体感なので個人差はあると思いますが、日中の土台を整えておくことは、夜の自分への贈り物にもなるのかもしれないと思っています。
「休めない毎日」でも、体をいたわる時間はゼロにしない
産後は本当に、自分のことは後回しになりがちです。赤ちゃんが最優先で、自分の体の違和感なんて気づかないふりをして過ぎていく毎日。私もそうでした。でも、夜中に何度も目が覚めるようになって初めて、「体は正直に、日中の姿勢やがんばりを引きずっているんだな」と気づかされました。
授乳クッションを卒業しても、体のクセはすぐには卒業してくれません。それでも、寝る前にほんの数分、骨盤や背中の力を抜いてあげるだけで、次の日の目覚めが少し軽く感じられることもありました。がんばりすぎなくていいので、「今日はここまで頑張ったな」と、自分の体に小さくねぎらいの言葉をかけてあげる時間を、どうか忘れないでください。それだけでも、夜との付き合い方は少しずつ変わっていくように思います。
立体2段構造で骨盤全体を包み、恥骨の方向へ正しく締める骨盤ベルト。お腹を締め上げないので苦しくならず、動いてもズレません。だから24時間つけたままでも続けられます。
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